湿血帯不快指数

氷川のコトワリ、というか目的である「歯車で構成された世界」ってある種「集団自殺」みたいなものかと思うのです。連帯という意味での全ならともかく、自我を不要とする場合はそれすなわち「人物（悪魔含む）としての個」の否定なので、死に等しいです。シジマの信奉者は、心中の誓いの下、集った者達に思えてなりません。死んでしまいたい、という目的ではないものの、結果的に全員心中ですから……
世界の為に自らをドナー提供する、そんなイメージです。

祐子は、リセット出来ると思って氷川に協力していたか……加えて意識根底に「死んでしまいたい、逃げてしまいたい」という気持ちが有ったが為に、虚無的な氷川に寄せられていったのか。しかし氷川とは動機が違うので、東京受胎から後は離れていく一方だった事でしょう。

議事堂であのような台詞を投げかけてやれるなんて、氷川は祐子の事をちゃんと見て居たのかなと、そう思わせられた一幕。
利用するにあたって、人物特性を把握しておく事は重要なので、当然かもしれませんが……遅かれ早かれ個は消えるのだから、最後に「自分から見た貴女」を叩きつけてやったのかもしれない。

ここまで、すべて憶測＆妄想。