イケブクロ坑道で鬼達に絡まれる人修羅、助けてくれるダンテ…の回。
改めて読んでいくと、やはりダンテは優しい。邂逅早々「お前を殺す為に~」とか云いつつ、殺意が全く見えないあたり。
「ループを終わらせてやろう」と思って再びボルテクスに来たものの、面と向かえば思い出すのは「あの頃の少年」、なので猶更「現在は別人格」である矢代を手に掛けるのは気が引けるのでしょう。
キャプションでも書きましたが、この〝どこか遠い〟関係性が、個人的にはニヤけます(勿論、前回ボルテクスにおける「矢代とダンテのコンビ」も気に入ってますが)
〝姿形は同じでも自分の事を憶えていない人修羅〟という存在に「そうか、憶えていないのか」と、安堵と寂しさを同時に抱くダンテ…みたいなイメージが、自分の中では固い。
辛い事は憶えていない方が良いと思う心と、リセットされる中に自分も含まれる寂しさと。「創世と同時にそれを望んだのかお前は」と、人修羅の頬を抓ってやりたい気持ち…の行き場が失われてしまったダンテ。
向こう側に自ら進んで行った兄の事が、脳裏を過ぎるんじゃないかと思っています。「俺の居ない場所、人間の居ない世界、そして〝今のお前〟を捨てて行くのか」という感情。
そう捉えると、どうも自分の書くダンテは保守的ですね。これでいいのかなあ……
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