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湿血帯不快指数

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長編第2章〈改稿版〉2話

《pixiv》長編2-2 臍を噬む銀



更新ペースが遅いのは毎度の事なので、改稿にあたっての雑記。

言霊はキー(鍵)みたいなもので、件のピアスを魔具として完成させるには〈物質・呪言・対象者の感覚〉が必須というイメージ(アイテムや用途によりけり)

ライドウ自身、仲魔の擬態術を施してもらう側であり、体感には覚えがある。ただしそれは擬態の種類のひとつであり、自らのコントロールで変化する類はまた別。しかし経験の有無は重要であり、発想を左右する。ライドウは契約者としての強力なリンクを利用し、人修羅に言い聞かせながら針を打った。言葉にイメージを乗せ、痛みと操作すべき箇所を繋ぎ、さっさと習得せねば〝恥ずかしい贈り物〟を着続ける必要があると意識を急かす。

荒療治ながら、人として人の社会に暮らす事をライドウは手助けしている。人修羅に対し、最終的に求める力と無縁であるにも関わらず。
これを慎重と取るか、気紛れと取るか、矛盾と取るか。
自分の下に留める為、ひとまずは「人の中で研鑽させる」といった提案をルシファーにしていたが、此処で既に道を外れている気がする。


おまけ
タイトルの「臍を噬む銀」は、様々な後悔の念に駆られる(「臍を噬む」)人修羅と、彼の臍そのものを噬む金属(銀)をイメージして。 銀は月の象徴、今ひと時のみカグツチを覆い隠すライドウの思惑の具現化。

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