「ねえねえライドウ、さっきのおみせのゲタなんだけどね、ゲタのうらのね、でっぱってるトコが1ぽんだけのゲタがあったけど、あのゲタであるけるの?」
「下駄下駄煩いね、少し言葉をまとめてから発言し給え。あれは“歯”という部分だ」
「ゲタゲタわらってないよ、やーくん」
「……早く食べたら如何だい」
「そうだった、とけちゃう!」
指摘すると、いちいち「しまった」と云わんばかりの大げさな反応が苛々する。
子供はこういうものだったか?里に居た頃はどうだったか、周囲の餓鬼共は……僕自身は。
「一本歯の下駄は、歯が高いほど重心が上に来る。脚の筋を妙に張らず、傾きに身を任せれば自身の力を殆ど使わずとも動く事が可能だ」
「わかんない…」
「不安定と思うかもしれないがね、ああいう物は慣れると身体への負担が軽減出来るのだよ」
「よくわかんないけど、イイモノってこと?じゃあやーくんも、あれにする!」
「フン、慣れる前に転けて泥だらけになるのが関の山さ。余計な選択は省く主義なのでね、僕」
「せんたくなんかいもすると、ほすところなくなっちゃうもんね」
「霊酒つくよみ」続編(執筆中)から。
…もしかすると、後編ではなく中編になるかもしれないです。思ったよりも長くなっている…まずい…
きっちり悪魔・戦闘などの描写を織り交ぜようとすると、じわじわと長くなってしまう。続きを待っている奇特な方が居りましたら、もう少しだけお待ち頂けると幸いです。幼い人修羅が無邪気な程、ライドウが抉られます。冒頭はライドウの子供時代の回想から入ります…伏線アリ。
話は変わって、先日にラフ・線画・着彩を交換して進めるという遊びをしたので、それの結果を貼っておきます。※他二名には許可頂いてあります。
親彦は左下・真ん中上・右真ん中です。なかなか個性がバラけました。
ラフ⇒線画の工程が一番面倒な人間なので、着彩は凄く愉しかったです。
他のお二方が…綺麗な状態で渡してくるので、何やら凄く申し訳なかったです。
白背景・ブルートーン無しも、スチャッ
一貫してSAIで描いているのですが、ちょろぞさん(Kentさん)にラフをお渡しするのは慣れた作業でした(最近発行した同人誌表紙のいくつかが、そういう流れなので)
ちょろぞさんも私のきったないラフから線を起こす事は、慣れたもんだと思います、決め付け。
偶に絵を描くのは息抜きになって、凄く良いです。
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