-
《pixiv》1-27 第三カルパ
これまではいちいちpixiv小説用の表紙画像を載せてましたが、ブログ容量の事も考えて割愛する方針でいきます。
さて今回手直しにあたり、久々に原版を読みましたが……ライドウが靴を舐めさていて、徹底してるな~と思いました(何を?)
この辺に関し、別所に書き出した内容ですが以下転記します。夜は実際、殺しにかかってきた相手には一切容赦しないタイプではある。しかし、矢代に対しての嗜虐は、かなり意識的なものだろう。〝自分とお前はこの先、こういう関係を結んでいくのだ〟という大前提を、最初に置く為である。一章を書いてた頃は、夜の過去はまだまだ出来ていなかった。既に螺子が吹っ飛んでいる、というイメージだけは確かであった。螺子が緩むか外れるというのは、基本的に「外部干渉によるもの」だと思っている。※自分では螺子を認識できない為。夜と矢代のサディズムは、タイプが違う。矢代の方が、割と純粋な暴力欲求から来ている事が多い(衝動性が高く、報復として発露する事が多い)夜は己のポジション維持、距離感のコントロールが根底に有る。これは矢代とは違っていて、振るう暴力に殆ど後悔が無い。矢代の場合は、暴力後の自己嫌悪や罪悪感が生じ易い〝そんなつもりじゃなかった〟〝悪魔の力を無意識下で頼っている事実を受け入れがたい〟など。この「衝動と信念の乖離」に矢代が苦しむ理由は、暴力慣れしていないせいだ(やるもやられるも)正反対で、夜は「駆引きとしての暴力」の心得が有る。里で修練する頃から、暴力に揉まれて育っているので。PR -
久々に短編を更新、とはいってもCPに進展のあるような内容では無いのですが……
しかもまた昔の話です。里の電力供給はどうしていたのか気になり、サマナーならば悪魔を活用するだろうという妄想です。
機関サマナー達の「手持ちの雷電属」だけでは、色々問題が生じるのではないかと思います。発電なり蓄電なりされたそれは、基本的に「分配」されます、誰が一番多く使っているなども、一見分かりづらいです。
つまり電力を注ぐ仲魔達がきっちり、当番制で、均等に注がなければ不満が出ると思うのです。そのシフトに組まれてしまうと、合体で潰す事も容易に出来ないでしょう。これはサマナーとしては面倒だし、長期的に里を離れる任務に就いては他者に皺寄せがいく。なので仲魔とは別の「電気専属」として、雷電属を勧誘する訳です。
その辺りももう少し想像してあったのですが、織り込む余裕が無くなってしまいました。
今回はライドウ(夜)が「思い出して終わり」という流れなので、人修羅(矢代)はこの話のメインである回想に絡んでいないです。しかし夜を現在に引き戻すのも矢代で、郷愁を引き出すのも矢代です。これまでのすべてを内包した夜自身が矢代を求めており、それだから出逢う以前の事もたまに話してしまうという流れ。ライドウ以前の自分へ感情を貰う事が、慰撫になっているのですね。
しかし今回はなんとなく口に出さずに居たら、矢代が思いのほかハッキリと拗ねた……という話でした。 -
《湿血帯掲示板》
時代に逆らうかの様に、今更BBSを設置しました。上記リンクからも飛べますが、サイトメニューにも追加済みです。
一言もOKですし、長文も折り畳まれるので気兼ねなく投稿出来ると思います。
感想吐き出したい時、エール、要望、問い合わせ…サイトに関する事であれば自由に御投稿ください。匿名可能です。
※業者書込み対策の為、コメント反映は承認制にしてあります。 -
《pixiv 帳シリーズ》
ブログではいきなり3話の更新報告となってしまいました……
この際だから帳も手直ししつつ、pixivに一旦格納という算段で連載開始。
連載作のブラッシュアップ版に関しては、サイト改装まではpixiv掲載がメインとなりそうです(完全新作はこれまで通り、現在サイトで細々掲載します)
しかし、一度文庫用に手を入れたにも関わらず、直すべき箇所の多さよ……
そういう意味では、長編一章よりも精神疲弊しております。
帳読了している方は御存知の通り、連載作の中では随一のハッピーエンドなので(そうか?)らぶいライ修羅が好きな人にも読めるブツと思っているのですが、なにせ最終話まで陰鬱ですからねーつまり本編9割陰鬱って事ですねえ、はっはっは。 -
これは25話のイメージ画
さて《pixiv》の26話ですが、ほぼ修正のうえ3,500字程度の加筆となりました。
マネカタに私刑されるというアレな回ですが、人修羅(矢代)とライドウ(夜)にとっては重要なラストシーン。
矢代がいやに頑なですが、反撃しない理由としては、やはりマネカタの事を「人間に近い」と感じるから。あのリンチを悪魔連中がやれば「悪魔の所業」と唾棄するところ、戦闘能力の低い烏合の衆(マネカタ)相手だった為「何故こんな事になった」という反応をした。これは〝人間の肩を持ちたい〟意識のさせる部分も有るが、最重要なのは戦闘能力に余裕が有ったから。フトミミ相手はともかく、ただのマネカタ集団に殺される不安は無い、それだから矜持が圧倒的に勝る。
しかしそれにも限界が有るというか、突き放され続けて精神は脆くなっていた。そこにあのライドウですよ、それこそ悪魔の囁きに等しいのですが……
そうそう、帳も何気に改稿版をpixiv連載し始めました。既にサイトで読了されている方も、気が向いたらどうぞ。 -
「暗の中で俺と俺とが真黒く睨み合つた儘」ご購入&プロットまでお読み頂きありがとうございます──
-
二次創作とあまり関係無い記事です。
ここ最近蒐集している古書を記録します、8割は執筆資料ですが2割は個人的嗜好によるラインナップです。復刻版ではなく当時の書籍である為、防虫香と共にジップロックに暫く入れ、紙魚が居ないか様子を見ます(今のところ見た事は無い)
国立国会図書館デジタルコレクションで読める本も有るのですが、スキャン紙面が陰って可読性が悪い物も有る事と、自分が「紙の方が読み易い」タイプの人間なので現物を入手したいと思うわけです。そして何より「当時の本の質感」が判る事が、本当に大きい(創作資料的に)
出来れば今後、国立国会図書館のサーチにもかからない地下本などにも手を出したいと考えています(これは創作関係無し)歯止めが利かなくなると怖いので、古書漁りは年に数回に留めるペースで進行中。
左から
宗教と性的迷信の研究(大正13年..1924年)
呪術と宗教(昭和7年..1932年)
鋸山奇談 -A TALE OF THE RAGGED MOUNTAINS-(大正14年..1925年)
ざっくり内容を記してありますので、興味有る方はつづきを読むからどうぞ↓ -
息抜きの落書き、シチュエーションは深く考えず。
最近は読者の方からメッセージを頂く機会も増え、創作意欲は割と湧いた状態。公開から10年近く経過している徒花その他感想を聞くのは、どこか時間の巻き戻った感覚さえ覚えます。
昨年末から先月にかけ病院通いが続いておりますが、ひとまず脳は異常無し(兆候も無し)とMRIの結果。子供時代に済んだ病気の何を恐れたのかというと、web上で〝全摘出したのに病気が再発した〟という発信を見る回数が増えた為。以前は稀な例として見る程度だった為、病人達による発信は結構衝撃です。
今回は異常無しでしたが、今後再発する可能性も有るとの私見でおります(論文読む限りでは、家族性素因の遺伝というより突然変異らしい)そう考えると生涯通して、定期的に脳検査し続けるしか無いですね。
いつ何があっても良いように、Twitterの下書きに長編二章のネタバレ~ラストの展開を残してあります(これは先日の検査前につぶやいた通り)そのままにしてありますので、私が書けなくなった時には身内に発掘してもらい、お世話になっているちょろぞ氏経由で発信してもらっても良いでしょう。
このサイトとブログもそうですが、過去の自分が何を書いていたか、ヒントになるよう出来れば残しておきたい。PCのクラッシュはバックアップやアップロードしたデータでなんとでもやり過ごせますが、脳のクラッシュは二度目の慈悲も無さそうなので。
長編二章、さっさと最後まで書き切るよう頑張りたい。 -
表題の通り、高解像度の夜の夢を見た。
夜の視点であり、夜に憑依しているといった状態か(執筆中が憑依される感じ)ただし、言動は100%彼が決めているので、自分は眼を借りているだけだった。
あらすじを先に説明すると「他者を意のままに操る術を入手(奪取?)した夜が、ひとまずその場を立ち去る」という展開。
以下、内容詳細。 -
《pixiv》
赤い神殿にて、人修羅に馬乗りになってダメージゾーンを這わせる回。
どういうシチュエーションだよと突っ込まれそうですが、初稿を公開してから11年が経過しており……11年前の時点で、既に大勢から突っ込まれた事と思います。
さて3,000字ほど加筆となりました、しかし流れは同じといえども99%書き直しているので、長編1章を読了されている方にも楽しめるのではないでしょうか。台詞なんかもそうですが、方向性をそのままに完全変更している部分もあります。状況のせいでほぼライドウのお喋りですが、なんと初稿より嫌味は増しています(pixiv掲載を考慮し軟化すると思いきや)
とんでもない十四代目だなあと思われそうですが、少しだけ意識している点を挙げると「結構な非道を働くシーン」はライドウ視点にしています、もしくは他者視点だがライドウの台詞を多めに。
心理描写が入ることで、言動の目的が多少読める様になる。暴力性の中に、彼なりの理屈や意図が垣間見える様にします。過激なシーンほどエッジをやや円くしておかないと、読者でさえ飴のパートに辿り着けず、脱落する可能性が高い。
行為を軟化させるより、キャラへの掘下げで一時耐え凌いでもらう、という具合です。
長編1章のライドウは、人修羅にとって「得体の知れない凶悪サマナー」であって欲しい。
しかし読み手にとっては最終的に「もう一人の主人公」となって欲しい。