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湿血帯不快指数

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『烏の印 -シカケ-』──徒花〈改稿版〉4話
また数ヵ月振りの更新ですよ……
レス不要でメッセージを幾つか頂いたのですが、改稿の気力回復になります、本当にありがとうございます。

しかし先日からpixivではプロフィール&キャプション(作品形態による、小説は無縁)にURLを掲載できなくなり、記載すると真っ白にされてしまうようになりました。これはアプリ版のみに影響し、ブラウザ版では本来の文章が見える状態です。
そんな具合で、此処は更に遺構サイトになってゆくと思います。pixivの作品にもタグをほぼ貼らない為、人目に触れないです。ここ数年読まれている方は、超稀有です。

▶《pixiv》徒花4話

【醒睡笑でもあるまい】
今回劇中に出てきた醒睡笑(せいすいしょう)とは〝眠りを醒ますほど笑える話〟を集めた本のタイトルです、1623年発。この中に「急がば回れ」の由来となった回が有る為、業斗は「その様な本に収録されてしまいそうな顛末だな」という意であの台詞を吐き、明は「でも(寝ている人修羅は)起きてないよ」みたいに返してしまった。

【加筆に関し】
ライドウと雷堂、もとい夜と明の関係描写がだいぶ増えました。
グラシン紙の式を飛ばす辺りは、完全新規です。しかし後半展開の布石ともなる為、旧版を読了されている方は色々察する事と思います。

徒花において横恋慕ポジションの明。ただでさえ読者に疎まれそうなところを、更にあの性格の為、難儀なキャラクターです。しかし書き重ねるほど解像度が上がり、傷付けたいし傷付けさせたくもなる。連載当時、妹にも「あの3人だと明さんが一番〝普通〟だよね」と言われたのですが、自分もそう思いながら執筆しています。何処が普通なのかといえば、あの弱さです。戦闘能力でなくメンタルの方。
矢代も脳内でしょっちゅう言い訳をしていますが、彼は度胸や決心をぶつける為のステップとして、あの辺を踏んでいる事が多い。明にはもっと明確な〝恐れ〟が有り、傷を回避したいが故に諦めも早い。
矢代や夜も当然、過去の傷や不安恐れすべて持っていますが、打ち砕いたり意地を張ったり何に関しても徹底する側面が有り、そこが明との違いかなと思っています(強いがしかし破滅し易い)

明は「自分が選ばなかった方に幸福が有るのではないか」と空想し、自己の肯定をずっと低空にしている。対人に思い悩み友人を欲する割には、忍耐が無く関わりを自ら解いてしまったり、それを繰り返す事に自己嫌悪が有る為、やはり立場が良くないのかな~と思い始めている。理想的かつイメージ上の「友人」に当てはまるまでは、友人関係に至らなかったと思い込む。
書き連ねると散々ですが、矢代や夜よりも〝若年感〟が有り、そして多くの人が直視したくない親近感も有るキャラであると、年々増して感じます。

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