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両方ともルイライ、二部作の様な具合です。
「ブルー・スピン」は約一ヵ月前に更新していたのですが、後日談と同時で良いかな……と思い此処での報告が遅れました。おまけ(後日談)として書いていた筈なのに、妙に長くかかった事が原因。
ブルー・スピン:渡航するルイを見送るライドウ。
脆い鞭:西洋人サマナーのナンパに乗るライドウ、もう帰って来たルイ。
ざっくり説明すると、このようなあらすじ。これまでの拙宅ルイライを読んでいたとしても、ライドウのギャップが有りそうな…それくらい夜が今回ぐらついているので、笑って許してください。
以下、独り言。
それにしても、ルイは本当に悪い男だ(このサイト、しいては私の妄想内の堕天使を指す)
当人に悪意や企みは無く、人間世界を適当にぶらついてるだけであり。アバドン王の一件やライドウ(夜)との戯れもその一環、感覚的には一瞬でしかない。そんな君を、ぼくは愛しているのかといえば、それは分からない。人間的に云えば〝通りすがりに見た美しく面白い花〟その程度かと思う。だが人は、そんな一瞬であろうと、灼きついて離れない情を得るらしい。名前も思い出せないのに、感情だけが刻まれるらしい、呪いの様に。
ブルー・スピンから引用。
基本的にルイライと云いながらルイ←ライドウな訳だが、ルイが一旦遠くに行くまで、夜氏は自覚が無かった模様、鈍感はどっちだ。その辺りを具体的にしたかったので、後日談に熱を入れてしまった。
「脆い鞭」はあとがきに記述した通り「詭弁」と掛けている。どちらが詭弁を弄しているかといえば、夜の方だ。自らの「他者への欲求」を、直視出来ないのか無自覚なのか、塞いでしまう。手札だけで叶えようとする結果、詭弁となる。
pixivのキャプションにも書いたが、現時点でのルイライ脳内ストックは大体出した。気が向いたら短編を書くかもしれないし、いずれは本にまとめたいと思う。今後イベント参加するか、分からないが……
ライ修羅がメインのサイトなのに、ルイライやモブライを読んでくださっていた皆様には、感謝しかない。気紛れにお付き合い頂き、愉しかった。
SS「虚実皮肉のあわい」より、つんつるてん。PR -
《pixiv》
火傷をバリバリ剥ぐ回です。こんな状況でも、着衣を剥がれる事には抵抗する矢代。
今回は加筆&カットした部分が結構有りますが、骨子は歪んでいない筈です。
さて、先日発表された真3リマスター版、SNS上で皆さん大わらわでしたね。とりあえずswitchの限定版を予約しておきましたが、はたしてクリア出来るのでしょうか…(同じストーリーを何度もプレイ出来ないタイプ)
これを機に、うちのサイトに初めて来る方が増えるかもしれませんが……戦々恐々としております。indexページにあるようにヘイト創作ではないので、合わなかった際はなんとか目をつむって欲しいです。 -
久々の凪視点の短編。しかし今回、人修羅(功刀)は殆ど登場しません。ライドウと二名で行動させた時にどうなるかな、と思い書きました。結果、ライドウは割と大人しく凪を指導するし、凪はいつも通り意思表明はハッキリする。ただし両者ともどこかテンションが低いです。
おまけSSをWeb拍手(サイトTOP)の御礼として掲載中なので、宜しければそちらも併せてお楽しみください。
さて劇中に登場する水辺は、自分が過去何度か足を運んでいる滝壺を思い浮かべながら書きました。過去ブログ(memo)でも紹介した気もしますが、改めて。朝靄に包まれた景観が大変美しく、はっきりと感動したのを憶えています。
以下、水辺の雑記。
夜中に車で山中へ向かい、空の白み始めた頃に徒歩で20分程度下りた先の淵。一応、枕木の様に丸太が固定されているが、場所によっては植物に覆われてしまっている。これで真っ暗だと歩行ルートを見失いそうになる上、野生動物が来たら逃げようもないので、流石に夜中に下りる事は避ける。熊注意の標識を良く見るが、今のところは目撃していない。
この2枚は2代前のガラケ撮影の為、小さなサイズしか残っていなかった。雨や嵐の後でなければ、水面はだいたい緑青色をしている。季節は秋から冬に入ったくらいの頃だったか。冬本番の場合、この地帯は積雪するので自分達は侵入出来ない(車がスタッドレスタイヤだろうが、雪歩きに慣れていない上、山道など無謀と思われる)
この淵(滝壺)も椀貸伝説が有る、神は龍の姿をしており、地名にも竜とある。此処の権現様い、雨乞いをしたり、膳椀を借りたりした。
4枚目の写真に写る注連縄だが、これは撮影の数年後に消えていた。当時から気になっていたが、今回改めて調べてみたら意外な所で情報入手、フェイスブックだ。なんと女人禁制の結界だったらしい…
えっ!!!!(結界内には入らなかったものの、水には触れた)
しかし、地元人も泳いだ経験あるそうで、管理側(国土交通省の役人)も女性だろうが気にせず侵入しているそうだ。そもそも、此処に3回は赴いたものの一度も人と遭遇していないので、来訪者じたい少ないのだろう。集落からならばともかく、郊外や街から向かうと車で3時間はかかる、そこから更に歩くのだから、まあ面倒だ。観光地化しないお陰で、かなり美しく保たれているのが現実。いやしかし、注連縄は有った方が良い気がするが、はたして。
別の日中撮影した写真、こちらの方が吊橋のレリーフ(龍)がよく分かる。明るい中で見ると、吊橋支柱のカラーが背景と一体化するようで面白い。網目の足場は非常に狭く、サイドもスカスカなので足を踏み外すと片脚は抜け落ちると思う。
此処は河◇内◇川(読みは「こうちがわ」検索避け)の流れにあたるのだが、この川の言い伝えもなかなか興味深い。平安の頃、逃げてきた武将が藤つるの橋を斬り落とし、追手75人を落下させたと。其処へ更に岩を転がり落としたので、七日七夜、川は真っ赤だったと。それから厚血(こうち)という名が付いた。
物騒な由来だが、この〝逃げてきた武将〟の正体も気になる。「鎌倉に幕府の出来る以前」とあるので、平家の人間だろうか?
実はこの付近に「隠れ里」があり、其処は落ち延びた平家の村という話がある。300年ほど世間に認知されておらず、下流の人里に椀が流れてきて発覚したらしい(しかし平家集落というよりは、南朝系〇〇親王の一族が流れ着いた…という方が、信憑性の高い気はする。村に残る家紋や、資料からみて。)
村民は皆同じ姓であり、明治時代のレポートによれば〝昔は血族結婚していた〟そうだ。柳田國男や折口信夫も取材に赴いており、惹かれるのもまあ分かる。昭和40年頃に廃村となっているが、割と綺麗に残っている。しかしこの里こそ本当に困難な道のりなので、多分行く事は無い。里というものは辺鄙な処にある(侮蔑ではない)というイメージは、此処のせいか強化された。 -
15:29 ちょろぞ様宛
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《pixiv》
イケブクロ坑道後半、ライドウ&ヨシツネの定番コンビが登場(色々な所で人気の組み合わせですが、拙宅も例に漏れず)ヨシツネのキャラクターがイメージし易いせいか…
人修羅とヨシツネのバトルですが、SS「止まれ、お前はとても美しい-後編-」でも見られます。人修羅もこの頃には、一章よりもう少しだけ戦い方がこなれてる感じです。一方ヨシツネは、人修羅相手に戦う事に、あまり気乗りしない状態。傷付け過ぎてもライドウに睨まれそうだし、手加減しても叱咤されそうだし、板挟みも辛いもんです。 -
ひとつ前に拍手御礼の記事があります(返信不要の方も、有難うございます)
さて相当久々な二章新作。
大きな動きは無いものの、今後の展開への布石らしい内容となりました。
今回劇中に「普段の装備と比較すればまさに軽装、学校鞄の方がまだ重い」という一文が有りましたが、それはライドウが稀にしか通学出来ない為に、鞄に入れる荷が多くなっている可能性が有るのでは……などイメージした上での描写でした。
紺野の立場と思惑をすれば、通学行為こそ後回しであり、優先順の最下位に有ると思います。しかし〝どうせ長生きしない〟と思っている彼にしてみれば、学校という一時(いっとき)しか行けない機関こそ興味深いのかもしれないですね。それなので教師という職も、夢のまた夢なのです。 -
23:40 「親彦サマのどっちも壊...」の方宛
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イケブクロ坑道で鬼達に絡まれる人修羅、助けてくれるダンテ…の回。
改めて読んでいくと、やはりダンテは優しい。邂逅早々「お前を殺す為に~」とか云いつつ、殺意が全く見えないあたり。
「ループを終わらせてやろう」と思って再びボルテクスに来たものの、面と向かえば思い出すのは「あの頃の少年」、なので猶更「現在は別人格」である矢代を手に掛けるのは気が引けるのでしょう。
キャプションでも書きましたが、この〝どこか遠い〟関係性が、個人的にはニヤけます(勿論、前回ボルテクスにおける「矢代とダンテのコンビ」も気に入ってますが)
〝姿形は同じでも自分の事を憶えていない人修羅〟という存在に「そうか、憶えていないのか」と、安堵と寂しさを同時に抱くダンテ…みたいなイメージが、自分の中では固い。
辛い事は憶えていない方が良いと思う心と、リセットされる中に自分も含まれる寂しさと。「創世と同時にそれを望んだのかお前は」と、人修羅の頬を抓ってやりたい気持ち…の行き場が失われてしまったダンテ。
向こう側に自ら進んで行った兄の事が、脳裏を過ぎるんじゃないかと思っています。「俺の居ない場所、人間の居ない世界、そして〝今のお前〟を捨てて行くのか」という感情。
そう捉えると、どうも自分の書くダンテは保守的ですね。これでいいのかなあ…… -
急いで孕まなければ夜が死んでしまう!
みたいなシチュエーションを寝入りばなに思いついて、C氏に話したら〝読みたい〟と言われたので書いてみました。
焦って性行為におよぶ矢代のギャグ…のつもりが、割とひたむきな愛情が見え隠れして、少しだけ切ない余韻かと思います。
夜の魂は……新しい《器》に移す前までは、ちゃんと死体(旧器)に保管しておかないと、ふらふらと何処かに行ってしまいそうです。縛られない限りは自由や未知を求めて、広く知らない処に吸い寄せされていきそうだからです。自分の正体を忘れている場合には、そうやって行方知れずになりそうなイメージ。
今回はスマホ版も同時に用意してあります、通常掲載位置のタイトル横に◆がありますので、それがリンクです(別タブ開き)一応下記からも飛べるように貼っておきます。
▶睡狂スマホ版
そういえば、早速拍手からメッセージくださって、有難うございます!
だいぶ昔に終わった連載の、更に番外ですから、読んでいる方は10人も居ないのではないでしょうか。ジャンル全盛期も過ぎ、ニッチ中のニッチというのに、何かしら反応が有るという奇跡に感謝しなくては……
近々拍手お礼SSも新作載せる予定なので、どうぞお楽しみに。