"更新"カテゴリーの記事一覧
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《pixiv》春啼き百舌鳥
《pixiv》ブランコから
【春啼き百舌鳥】
少々手直ししてpixivに掲載。
今読み直すと結構気恥ずかしいですね。ここ数年の方が、夜も矢代も言い訳が酷い気がします。
この話はライ修羅に分類したものの、普段のイニシアチブを感じさせない流れで、まだ手探りの頃だなと感じます。長編と徒花の方で思い切りやっていたので、その反動で割と柔らかい短編なのかもしれません。同情されたくないのに過去を聴かせる夜の心境のなんたるか、矢代に同じく傷付いて欲しいからか。
矢代ってたまに、夜の欲しいものを溢れんばかりに注いでくる。
【ブランコから】
これはほぼ直してないです、この頃からブランコまわりの情景が、鮮明に脳内に有った。
「海気譚」で〝綺麗な景色を見ていると死にたくなる〟と言っていた夜だから、首吊りの縄をかけようとした花畑もきっと綺麗なのでしょう。PR -
《夜一夜 -よひとよ-》
主にライドウの過去話、モブライなどを集めたシリーズです。2009年の作品はそのまま載せるのは抵抗が有った為、軽く手直ししています。今の所、本当に軽くですが…(今後どの程度再構築するか未定)
この辺りの作品は二次創作的捏造部分が多い為「目次」に色々と書きました。里や夜の資料は耽読魔酔から引用、モブ紹介などはサイトにも無い書き起こしが殆どです。
pixivでいくらか手直し連載しておりますが、此処のライドウは複数のシリーズや短編を読む事で生きてくるキャラクター性との自負が有ります。ライドウ受が平気、且つ紺野夜そのものが気になる人には是非読んで欲しい…ならばサイトから一部掲載しても良いか。というノリで、これまた実験的に開始してしまいました。
ブラッシュアップ系は「改装後のサイトにpixivから逆輸入する」事を念頭に置いております。 -
《pixiv》1-28 魂の檻
ライドウが悪役の様な状況です、長編一章はそもそもベースがそんな感じか……
執筆しながら「紺野夜には恐怖心が殆ど無い」事を、改めて実感します。特に「死に直結する」類の物事には鈍感というか、危険度の察知はせども恐怖に繋がらない。
彼が怯えるのは「これまでの自分を無かった事、無意味にされる事」それも他者によって。なので己を絆そうとしてくるものを警戒し、分かり易い情愛を疑う。
〝行くところまで行った時、自分は果たして何者になるのだろうか〟という彼自らが生まれ直そうとする行為は、これまでの自身を肯定するもの(生きる意味)なので可である。何かに生まれ直すかもしれないし、何も残らない〈死〉かもしれない。過去に交わした他者との約束や呪いも有るが、これは当人が「ひとまず生きる」為に繋いできた橋の様な想いであり、支える感情支柱の中でも「恐怖」「慈愛」は脆く邪魔なので、前者は感知せぬよう酷く鈍感に、後者は受け流したり己に見出さぬよう生きている。
彼が最後に鮮明に恐怖したのは、おそらく里で最初に輪姦された時。あの辺りを境に、何処か完全に閉ざし始めた。それからは谷と心中されそうになった時も、呪いの種を飲み込んだ時も、百穴に追い詰められた時も、獏を前に眠りに落ちる時も、リンを殺した時も、屍鬼か剥製にされかけた時も、ルイに殺されかけた時も、恐怖はしていない。 -
《pixiv》帳四話
久々に更新できました。
この回はヤってしかいないので、手直しするのも一苦労でした。出来るだけ原型と流れは変えず、台詞も削っていないつもりです。
この初夜で矢代がほぼ無抵抗なのは、脚を欠損している事が大きい。普通にやりあっても強い相手を前に、脱する試みは流石にしない。しかも夜は契約関係上、一番の回復を与えてくれる相手でもある。
何より「初夜権を買った」夜の行為に、矢代自身が絆されている。半ば強制的に連行され、あの状況だというのに。夜に対して抱いていた情が、どんな形の契りであろうと特別なものに昇華させている。それを自覚しているから、自らも〝狂っている〟と反芻するのだ。 -
回憶の骸(おもいでのから)と読みます。人間の器自体は、様々な記憶(情報集合体)の脱け殻だよなと思い。骸もちょうど〝から〟と読むので。
「下里の人間から見た夜と矢代」というタイプの話で、モブ視点です。私は帳のモブ視点を書くのが大好きです。主役二名の視点では分かりきっている事が、他人からだと全く見えない。この未知を想像するのが好きで、帳の場合は関係性から「畏怖」になり易い。このシリーズでは特に、彼等二名は「人の形をした別のもの」という異質をえがきたいので、すべてを知る事の許されない立場(モブ)が重要だと思います。
更新後に作品読み直しましたが、あとがきの簡易解説でガラ紡を説明し忘れていました。
〝動力源を水車として行なった紡績機〟の事で、スピードでいえば「手動には勝る」が「機械紡績には劣る」といった位置づけです。糸の太さが悪くいえば均一でなく、良くいえばムラが風合いとなります。
〝「つぼ」と呼ばれる円筒形の容器に綿を詰め、垂直に立てた状態で、円筒の中心軸を回転軸として円筒を回転させながら、綿を上に引き出すことにより紡糸を行う〟
このつぼに「悪魔の蜘蛛糸を巻き付けた繭層(真綿)」を詰め、ミックスした状態で紡糸される様なイメージで書きました。蚕繭云々は、同じく帳番外「玉繭の化石」でも書いているので、併せてお読み頂くと良いかもしれません。
紡績や織機というと、生まれ育った家のすぐそば、長屋の様に連なる小さな木造工場があり、すりガラスや建付けの悪そうな戸の隙間からカタンカタンダダダダギイギイと、数種類の音がずーっと薄く響いている。あの光景を思い出します。織機の音を聴いて育ったので、その手の話を書くとなんとなく郷愁じみてきます。工場が動かなくなってかなり経ち、もう半分くらいは駐車場や家になっているので、いずれすべて消えるのでしょう。 -
「Discipline a la mode」に関しては、かなり今更な報告となってしまい申し訳ありません。更にはpixivのみweb再録掲載という状態です。
再録系はサイト改装までの間、pixiv掲載で一時凌ぎとなりそうです。それとWeb拍手のログも改めてまとめたいので、現在TOPに載せているログページはそのままストップさせています(Web拍手を押した際に出てくる御礼SSは、引き続き更新していきます)
「イミテーション・クリスマス」ですが、こちらpixiv掲載予定は無かったものの「初湿血帯作品がコレだった」という方も数名いらっしゃって、どうやら単品でも読める?様子の為、実験的に掲載してみました。まだクリスマスには早いのに……
+a(例のR18おまけ話)も、キャプションにリンクが貼ってあります。
あつ森のスタジオで再現してみた
夜の髪型を左右反転出来ればなあ…… -
《pixiv》1-27 第三カルパ
これまではいちいちpixiv小説用の表紙画像を載せてましたが、ブログ容量の事も考えて割愛する方針でいきます。
さて今回手直しにあたり、久々に原版を読みましたが……ライドウが靴を舐めさていて、徹底してるな~と思いました(何を?)
この辺に関し、別所に書き出した内容ですが以下転記します。夜は実際、殺しにかかってきた相手には一切容赦しないタイプではある。しかし、矢代に対しての嗜虐は、かなり意識的なものだろう。〝自分とお前はこの先、こういう関係を結んでいくのだ〟という大前提を、最初に置く為である。一章を書いてた頃は、夜の過去はまだまだ出来ていなかった。既に螺子が吹っ飛んでいる、というイメージだけは確かであった。螺子が緩むか外れるというのは、基本的に「外部干渉によるもの」だと思っている。※自分では螺子を認識できない為。夜と矢代のサディズムは、タイプが違う。矢代の方が、割と純粋な暴力欲求から来ている事が多い(衝動性が高く、報復として発露する事が多い)夜は己のポジション維持、距離感のコントロールが根底に有る。これは矢代とは違っていて、振るう暴力に殆ど後悔が無い。矢代の場合は、暴力後の自己嫌悪や罪悪感が生じ易い〝そんなつもりじゃなかった〟〝悪魔の力を無意識下で頼っている事実を受け入れがたい〟など。この「衝動と信念の乖離」に矢代が苦しむ理由は、暴力慣れしていないせいだ(やるもやられるも)正反対で、夜は「駆引きとしての暴力」の心得が有る。里で修練する頃から、暴力に揉まれて育っているので。 -
久々に短編を更新、とはいってもCPに進展のあるような内容では無いのですが……
しかもまた昔の話です。里の電力供給はどうしていたのか気になり、サマナーならば悪魔を活用するだろうという妄想です。
機関サマナー達の「手持ちの雷電属」だけでは、色々問題が生じるのではないかと思います。発電なり蓄電なりされたそれは、基本的に「分配」されます、誰が一番多く使っているなども、一見分かりづらいです。
つまり電力を注ぐ仲魔達がきっちり、当番制で、均等に注がなければ不満が出ると思うのです。そのシフトに組まれてしまうと、合体で潰す事も容易に出来ないでしょう。これはサマナーとしては面倒だし、長期的に里を離れる任務に就いては他者に皺寄せがいく。なので仲魔とは別の「電気専属」として、雷電属を勧誘する訳です。
その辺りももう少し想像してあったのですが、織り込む余裕が無くなってしまいました。
今回はライドウ(夜)が「思い出して終わり」という流れなので、人修羅(矢代)はこの話のメインである回想に絡んでいないです。しかし夜を現在に引き戻すのも矢代で、郷愁を引き出すのも矢代です。これまでのすべてを内包した夜自身が矢代を求めており、それだから出逢う以前の事もたまに話してしまうという流れ。ライドウ以前の自分へ感情を貰う事が、慰撫になっているのですね。
しかし今回はなんとなく口に出さずに居たら、矢代が思いのほかハッキリと拗ねた……という話でした。 -
《pixiv 帳シリーズ》
ブログではいきなり3話の更新報告となってしまいました……
この際だから帳も手直ししつつ、pixivに一旦格納という算段で連載開始。
連載作のブラッシュアップ版に関しては、サイト改装まではpixiv掲載がメインとなりそうです(完全新作はこれまで通り、現在サイトで細々掲載します)
しかし、一度文庫用に手を入れたにも関わらず、直すべき箇所の多さよ……
そういう意味では、長編一章よりも精神疲弊しております。
帳読了している方は御存知の通り、連載作の中では随一のハッピーエンドなので(そうか?)らぶいライ修羅が好きな人にも読めるブツと思っているのですが、なにせ最終話まで陰鬱ですからねーつまり本編9割陰鬱って事ですねえ、はっはっは。 -
これは25話のイメージ画
さて《pixiv》の26話ですが、ほぼ修正のうえ3,500字程度の加筆となりました。
マネカタに私刑されるというアレな回ですが、人修羅(矢代)とライドウ(夜)にとっては重要なラストシーン。
矢代がいやに頑なですが、反撃しない理由としては、やはりマネカタの事を「人間に近い」と感じるから。あのリンチを悪魔連中がやれば「悪魔の所業」と唾棄するところ、戦闘能力の低い烏合の衆(マネカタ)相手だった為「何故こんな事になった」という反応をした。これは〝人間の肩を持ちたい〟意識のさせる部分も有るが、最重要なのは戦闘能力に余裕が有ったから。フトミミ相手はともかく、ただのマネカタ集団に殺される不安は無い、それだから矜持が圧倒的に勝る。
しかしそれにも限界が有るというか、突き放され続けて精神は脆くなっていた。そこにあのライドウですよ、それこそ悪魔の囁きに等しいのですが……
そうそう、帳も何気に改稿版をpixiv連載し始めました。既にサイトで読了されている方も、気が向いたらどうぞ。